慶文社は、多くの人に役立つ病院広報誌を模索し続ける編集プロダクションです
病院広報誌制作
広報誌制作
会社案内
その他
 
有限会社 慶文社
TEL 011-826-5141
FAX 011-826-5142
 
〒001-0901
札幌市北区新琴似
1条7丁目1-16
病院広報誌マニュアル
第8回 医者の論文なんて、だれも読みたくない!

どの病院広報誌にも必ず掲載されている「病気の解説」。地域住民の健康を守る病院としては、ぜひとも提供しておきたい情報です。

しかし、一般の人が理解できるように書かれているものは少数です。ほとんどは、専門用語と難解な言葉遣いのオンパレード。下手をすると、その医師がどこかで発表した論文をそのまま掲載したのではないかと思われるようなものまであります。

難解な文章のほとんどは、医師の書いた原稿をそのまま載せている場合が多いようです。「先生の書いた原稿を修正するわけには……」というのが広報誌の担当者の言い分ですが、医師よりも患者さんの方が偉いのです。患者さんのことを一番に考えて、広報誌を制作しましょう。

医師は医療のプロだが、文章のプロではない
〜患者さんが理解できる文章を

一般の人が理解できない文章には、3つのものがあります。

1.内容が難しい
2.言葉が難しい
3.表現が難しい

内容については、事前に十分考える必要があります。患者さんは、最先端の肝細胞の研究についての情報を必要としていません。「最近、肝臓の調子が悪いんだけど、どうしたらいいんだろう」というような、身近な情報が欲しいのです。「お酒を飲むときに気をつけなければならない3つのポイント」といった内容の方が、喜ばれますし、患者さんのためになります。

専門用語は、極力、やさしい言葉に置き換えるか、補足説明が必要になります。「血管が狭窄し……」は「血管が狭くなり……」と書き換えるべきですし、「カテーテルを挿入し……」は「カテーテルと呼ばれる細い管を挿入し……」というように簡単な補足を加えなければいけません。

「難しい表現」とは、学術論文のような表現です。まれに「格調高い内容には、格調高い表現が必要だ」と言う人もいますが、大きな勘違いです。「格調高い表現=わかりにくい表現」に過ぎません。シンプルな表現が、もっともすばらしい文章なのです。

ほとんどの医師が書く文章は、1から3までのすべて当てはまります。医師は医療のプロであっても、文章のプロではないからです。特に、専門的な内容であればあるほど、一般の患者さんが理解できるような文章を書くのは、高い技術が必要となります。「病気の解説」は、医師が必要な情報を提供し、それをもとに文章の専門家が原稿を作成するのが一番なのです。