取材が終わり、必要なデータがすべて揃うと、制作会社から「校正紙」が届けられます。実際の紙面のように原稿・写真が配置してあるもので、原稿が間違っていないか、デザインは見づらくないかなどを確認します。この作業が校正です。
万が一間違った内容のまま印刷をしてしまっては大変なことになりますので、慎重に確認し、訂正することが必要です。次に、訂正が加えられた校正紙「再校」が届けられます。その後、訂正を加えるたびに、「三校」「四校」と校正が繰り返されます。
しかし、ここが落とし穴。何度も校正を繰り返すのは、かえって間違いが増えてしまう原因にもなるのです。
変更は連鎖的に増える〜事前の打ち合わせ・チェックが肝心
校正をスムーズに進めるコツは、「最初の校正で、すべての訂正を終わらせる」という気持ちで臨むことです。理由は2つあります。
1つは「油断」。どんなに注意しながら作業を進めていても、間違いは必ず発生します。再校・三校があると思って気を緩めていると、簡単な誤字・脱字も見逃してしまいます。特に、慣れてくると、ざっと流して見てしまいがちです。
2つめの理由は、「訂正は、訂正した部分だけではなく全体に影響を及ぼす」ということです。文章を1カ所訂正すると、前後の文章とのつながりを調整しなければなりません。さらに、その文章の見出しのチェックも必要になります。もしも見出しを変更することになれば、目次の変更も忘れてはいけません。また、文章に合わせて写真を変更することも考えられます。写真を変更すれば、紙面のレイアウトも調整することにもなります。
これが何度も繰り返されると、訂正する場所、確認する場所が膨大に増え、チェックがいきとどかなくなります。また、頭が混乱してきて、どの内容が正しかったのかわからなくなってしまうことにもなります。最後に細心の注意を払って確認すればいいことなのですが、校正を出せば出すほど時間的余裕もなくなり、じっくりと確認することができなくなるという悪循環も生み出してしまいます。
これを防ぐためには、事前に打ち合わせをしっかりと行うこと、レイアウトを組む前に原稿の訂正を終わらせるということが大切です。校正紙を見た後での内容の差し替え、デザインの大幅な変更は、事前に紙面イメージを具体的に固めることで避けることができます。
校正は、発行に向けた最後の作業です。気を引き締めて乗り切りましょう。
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