たしかに、ライターの仕事の中で取材は重要である。しかし、取材をしている時間的割合は全体の作業から見るとほんのわずかだ。
取材の前には、打ち合わせや下調べを行い、どんな内容でインタビューするか、どんな構成で組み立てるかなどを決める。取材者と連絡を取り、スケジュールを調整する。取材が終わったら、ノートや資料を整理し、原稿を書き、取材先に原稿の内容を確認してもらう。さらに、レイアウトに合わせて見出しやキャプション(写真の説明)を書き、校正作業を行う。
取材は、原稿を書くための材料集めのひとつで、1度しか行われない。そのため、失敗は許されず、現場で即座に判断を求められることも多く、とても神経を使う。
テレビドラマで、ライターとカメラマンが殺人事件を追いかけるというストーリーがあるが、当然のことながら、実際の現場でそんな余裕はない。取材が終わると、次の予定をこなすために、すぐに移動しなくてはならないことが多い。私は、札幌から車で片道6時間かかる道東の上湧別町までを日帰りしたことがある。