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札幌で生きる〜フリーライターという仕事
第16回 ライターの職業病

ライターという職業を続けていると、打ち合わせや取材以外は、資料を読んでいたり、パソコンに向かっていたりすることが多い。そのため、確実に運動不足になる。時間がある程度自由になることから、生活全体が不規則になる。生活習慣病予備軍の一員として、肥満や腰痛に悩まされている同業者がとても多い。

とはいえ、執筆に集中できる時間帯は、電話や来客がない深夜。疲れから集中が途切れる深夜2時過ぎころに、「何か食べたくてしょうがない」状態に陥る。我慢できずに、即座に食べることができるインスタントラーメンやご飯+納豆・塩辛などの食事をとる。皮下脂肪として蓄積される炭水化物ばかりである。食後の満腹感が心地よい睡魔を呼ぶので、いつのまにか麻薬のように「夜食」が常習化していく。

私の場合も、若いころは大量に食べても太らない体質(?)だったが、基礎代謝が下がる40代に入った頃から急に太り始め、3年あまりで10キロ太った。そのうち戻るだろうと思っていたが、なかなか戻らない。戻らないどころか少しずつ増加している。ちょっとの階段で息は上がるし、腰は痛むし、ウエスト周りが苦しい。当然、ズボンにお尻が入らない。上着に肩が入らない。クシャミでボタンが飛ぶ。家族や友人だけでなくクライアントまでが、「太りました?」と聞いてくる。現在は、深夜労働は控え、早起きに努め、食生活にも気を配るようにして、ダイエットに努めている。

30代後半に風邪をこじらせて1週間入院したこともあった。熱が下がらず、水を飲むことも食事を摂ることもできない。起き上がることもできず、呼吸も苦しい。受話器をやっと持ち上げ、出ない声を振り絞って、いくつかの仕事をキャンセルした。その月の収入は激減し、月末の支払いが滞った。以前、生活苦から生命保険を解約していたので、入院しても何の保証もなかった。私はライター業が出来高払いの商売であることを、このとき身をもって実感した。

ライターは食生活や睡眠時間が不規則になりがちだ。だからこそ、健康の自己管理が大切になる。プロとして、どんな時でも100%の実力が出せるコンディションを維持しなくてはならないと思う。ライターは、健康と体力があってこそ続けることができる職業である。